中学生になって、娘が陸上部に入りました。
クラブ紹介で走っている姿が楽しそうで、「これやってみたい」と言ったのがきっかけです。
娘が自分から「やりたい」と言ってくれたことは、素直に嬉しかったです。
ただ、親としては不安もありました。
陸上部に入るにあたって、
分からないことが本当にたくさんあったからです。
練習内容のこと、大会のこと、親の関わり方…。
そういった全体的な戸惑いについては、
別の記事で詳しく書いています。
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中学生から陸上を始めた娘|陸上初心者の親が戸惑ったこと
この記事では、その中でも特に迷った
「靴選び」について書いていきます。
入部が決まって最初に直面したのが、
靴をどうするかという問題でした。
走るなら靴が必要。
そう思って、まずは近所のスポーツ用品店に行きました。
ただその時点では、
陸上の靴に短距離用や長距離用があることも知りませんでした。
売り場に並んでいる靴を見ても、どれが陸上向きなのか分からず、
正直、立ち尽くしてしまったのを覚えています。
しかも、近所のお店は靴の種類自体が少なく、
選べるものも限られていました。
「これで大丈夫かな」
と思いながら選ぶしかありませんでした。
このときはまだ、靴の選び方ひとつで走りが変わったり、
ケガにつながったりすることがあるなんて、考えもしなかったんです。
陸上初心者の靴選び|分からないことだらけ

正直、あとから振り返って思うのは、
「知識がなかった」というより、
何を知らないのかすら分かっていなかったということです。
たとえばーー
- 短距離用と長距離用の違い
- 練習内容や距離によって、向いている靴が変わること
- スパイクにも種類があるということ
当時の私は、
「陸上の靴」と聞いても、
具体的なイメージがほとんどありませんでした。
比べる基準もなく、
「この靴が合っているのかどうか」を
判断することもできなかったんだと思います。
だからこそ、最初は本当に手探りでした。
選択肢が少ない中で決めた、最初の1足

何を基準に選べばいいのか分からないまま、
まずは近所のスポーツ用品店で靴を見ました。
店員さんに陸上用の靴売り場へ案内してもらい、
そこからサイズが合うものを探していくと、
選べる靴はぐっと少なくなりました。
最終的には、
2種類ほどの中から選ぶ形になったと思います。
決め手になったのは、
娘が履いてみたときの感覚と、
本人が気に入った色でした。
今振り返ると、最初の靴選びは、
選んだというより、
限られた選択肢の中で決めた
という感覚に近かったように思います。
あとから知った、もっと広い選択肢

陸上に通い始めてからしばらくして、
同じ外部の陸上クラブに通っている保護者の方と話す機会がありました。
その中で、靴の話になり、

靴は、種類が多いお店の方がいいよ

短距離用と長距離用は違うよ
と、いろいろ教えてもらいました。
そのとき初めて、
靴選びにも、こんなに選択肢があるんだ
と知りました。
それまでは、
「陸上の靴」とひとくくりに考えていて、
距離や練習内容によって向き・不向きがあることまで、
考えが及んでいませんでした。
そこから、大きなスポーツ用品店にも行くようになり、
陸上用の靴がずらっと並んでいる売り場を見て、正直、少し驚きました。
最初に選んだ1足は、
決して間違いだったわけではありません。
ただ、「知っていれば、違う選び方もできたかもしれない」
そう思うようになったのも事実です。
この経験が、靴を
「なんとなく選ぶもの」ではなく、
ちゃんと考えて向き合うものとして
見るきっかけになりました。
靴を変えたら走りが変わった

しばらくして、娘は短距離から長距離を走るようになりました。
それに合わせて、靴も見直すことにしました。
次に選んだのは、
クッション性があり、長距離向きとされているタイプの靴でした。
前の靴と比べると、履いたときの感覚も少し違っていたと思います。
すると、娘が

前より楽に走れてる気がする
そんなふうに言う場面が増えてきました。
ちょうどその頃、駅伝の練習にも参加していて、
靴を替えてすぐに行われたタイムトライアルでは、
自己ベストを更新することができました。
もちろん、練習量が増えたことも影響していたと思います。
でも、靴が合っていることで、走りやすさは確実に変わる
と実感しました。
最初の1足を選んだときには、
そこまで考えが及んでいませんでした。
でも、靴を変えたことで、
走る感覚や練習の手応えが少しずつ変わっていくのを見て、
靴選びは、ただの準備ではない
と思うようになりました。
高性能な靴が、成長期の体に合わずケガにつながった話

靴が走りに影響することを実感してから、
「次は、きちんと考えて選ばないといけない」
そう思うようになりました。
そこで、靴の種類がそろっているお店に行き、
店員さんに相談しながら、すすめてもらった靴を選びました。
クッション性が高く、反発性もある、長距離に適した靴でした。
実際、性能としてはとても良いものだったと思います。
親としても、
「これなら安心かな」
という気持ちがありました。
しかし、その靴を履き始めて3回目の練習の頃、
娘はアキレス腱まわりに痛みを感じるようになりました。
その後、受診したところ、アキレス腱炎と診断され、
2週間ほど練習を休むことになりました。
アキレス腱炎と診断されたことを、陸上の先生に報告すると、
「靴を見せて」と言われました。
先生は靴を見ながら、
「靴はいいものだけど、今の筋力とは少し合っていなかったね」
と教えてくれました。
その言葉を聞いて、
靴が悪かったわけではない、
娘の成長段階や筋力とのバランスの問題だった
と気づきました。
当時は、練習量が増えていた時期でもあり、
足首やふくらはぎまわりの筋力が、
その負荷についていけていなかったのだと思います。
「いい靴を選べば大丈夫」
そう単純な話ではないんだと、この経験から学びました。
今、靴選びで大事にしていること

この経験を通して、
靴選びに対する考え方が大きく変わりました。
以前は、
「評判がいい靴」
「性能が高い靴」
を基準に考えていた気がします。
でも今は、
その子の状態に合っているかどうか
を一番大事にしています。
たとえば、
- 今どんな距離を走っているのか
- 練習量はどれくらいか
- 足首やふくらはぎに、疲れや違和感は出ていないか
そういったことを、
以前より意識して見るようになりました。
靴はすごく性能が良くても、
その時期の体に合っていなければ、
逆に負担になることもあります。
だから、
「いい靴を選ぶ」よりも、
「今の体に合う靴を選ぶ」
という考え方に変わりました。
そして、
成長や練習内容が変われば、
靴の選び方もまた変わっていくものだと
思うようになりました。
これから陸上を始める親へ
私も、娘が陸上を始めたとき、
分からないことばかりで、
靴選びも「とりあえず必要だから」と
考えていました。
でも、実際に経験してみて感じたのは、
靴はただの準備ではなく、
走りや体への負担に大きく関わる“唯一の道具”
だということです。
とはいえ、
最初から正解の靴を選ぶ必要はないと思っています。
成長期の体は変わっていきますし、
練習内容や距離、走り方も少しずつ変わります。
そのたびに、靴の考え方も見直していけばいい。
大切なのは、
「いい靴を選ぶこと」よりも、
その子の今に合っているかを考えること。
分からなければ、
先生やお店の方に相談していいし、
失敗してしまうことがあっても、
そこから気づけることはたくさんあります。
この記事が、
これから陸上を始めるお子さんを持つ方にとって、
靴選びを考えるひとつのきっかけになれば嬉しいです。


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