「小学生から陸上をしている子ばかりだけど、中学生から始めても大丈夫?」
娘が中学校で陸上部に入ったとき、私も同じ不安を感じていました。
小学生から続けている子たちは経験も知識もあり、最初は大きな差を感じたのも事実です。
特に中長距離へ転向してからは、記録以外の部分でも戸惑うことがたくさんありました。
今回は、小学生時代に陸上経験がほとんどなかった娘が、中学生から陸上を始めて感じたことや成長の過程を体験談としてお話しします。
結論|中学生から陸上を始めても成長できる
結論から言うと、中学生から陸上を始めても十分成長できます。
娘は小学生から陸上を続けてきた子たちに最初はなかなか勝てませんでした。
それでも今では同じレースで競い合い、県大会にも出場できるようになりました。
もちろん簡単な道のりではありません。
それでも私は、「スタートが遅かったから無理」ということはないと感じています。
小学生時代の娘は陸上経験がなかった

バレエ中心だった小学生時代
娘は小学生の頃、バレエを習っていました。
陸上クラブに所属していたことはなく、競技として走る経験もありませんでした。
走ること自体は好きだったようで、休み時間の鬼ごっこなどは楽しんでいました。
ただ、球技はあまり得意ではなく、何でもそつなくこなせるタイプというわけではありませんでした。
そのため、当時の私は娘が中学生になって陸上部に入り、中長距離に取り組むようになるとは想像もしていませんでした。
小学生から続けている子との差が不安だった
娘が中学校で陸上部に入ることになったとき、私が最初に感じたのは楽しみよりも不安でした。
小学生から陸上を続けている子もいる中で、娘には競技経験がありません。
「中学生から始めても大丈夫なのかな」
「小学生からやっている子についていけるのかな」
そんなことを考えていました。
実際に入部してみると、その不安は少しずつ現実のものになっていきました。
中学で陸上部に入って感じた「経験の差」

小学生から続けている子は『当たり前』が違った
娘が最初に感じたのは、足の速さだけではありませんでした。
小学生から陸上を続けている子たちは、大会や記録会での行動に迷いがありませんでした。
レースまでの過ごし方や準備の進め方など、娘には分からないことばかりでした。
今振り返ると、最初に感じたのは才能の差というより経験の差だったのかもしれません。
中長距離へ転向して少しずつ変わった

短距離から中長距離へ転向したきっかけ
娘は最初から中長距離選手だったわけではありません。
中学1年生で入部した頃は短距離に取り組んでいました。
しかし短距離は希望する選手も多く、娘の中学校でも出場枠を争う状況でした。
そのため、1年生の総体には出場することができませんでした。
この経験も、のちに転向を考えるきっかけのひとつになりました。
娘が陸上部へ入ったきっかけや、中長距離へ転向するまでの詳しい流れは、こちらの記事でまとめています。
▶【中学生から陸上を始めた娘|陸上初心者の親が戸惑ったこと】
アップの仕方すら分からなかった
中長距離へ転向した頃、娘が最初に苦労したのは走力ではありませんでした。
記録会や大会当日のアップです。
娘の学校では中長距離の女子が少なく、大会前のアップはほぼ一人で行っていました。

みんないつからアップ始めるんやろ?
ジョグってどれくらい走るん?
流しって何本するんやろ?
最初は何をどれくらいすればいいのか分からず、手探り状態でした。
一方、小学生から陸上を続けている子たちは慣れた様子で準備を進めていました。
同じレースに出る前から、経験の差を感じていたそうです。
新人戦では県大会に届かなかった
中長距離へ転向して初めて出場した新人戦。
結果は惜しくも4位でした。
県大会出場には届きませんでしたが、当時の娘にとっては大きな経験になった大会だったと思います。
今、当時のタイムを見返してみると、決して速いタイムではありません。
それでも、あの頃の娘は精一杯走っていました。
今の記録を知っているからこそ、「本当によく成長したな」と感じます。
外部クラブでの経験が大きかった
娘は中学入学後まもなく外部クラブにも参加するようになりました。
学校以外の選手たちと一緒に練習する機会が増え、競技場で走ることも当たり前になっていきました。
そして新人戦が終わった頃、小学生から陸上を続けている同学年の女の子がクラブに入ってきました。
その子は当時、娘よりも速い選手でした。
練習でも大会でも前を走ることが多く、娘にとって大きな刺激になったと思います。
同じ子の背中を追い続けた
学校では中長距離の女子が少なく、娘はほぼ一人で練習していました。
そのため、誰かの走りを見て学んだり、背中を追いかけたりする機会がほとんどありませんでした。
しかし外部クラブでは、小学生から陸上を続けている同学年の選手たちがいました。
娘より速く、いつも前を走っている選手たちです。
娘にとっては目標となる存在でした。
少しでも追いつきたい。
少しでも近づきたい。
そんな気持ちで練習に取り組むようになりました。
そして気付けば、以前は遠く感じていた選手たちの近くを走れるようになっていました。
追いついたと思ったのに、また離された

焦りを感じ始めた娘
中学2年生の終わりころ、娘は焦りを感じるようになりました。
ずっと背中を追いかけてきた選手との距離が縮まり、「追いついてきたかもしれない」と感じていた頃です。
しかし、その選手はさらに記録を伸ばしていきました。
追いついたと思ったのに、また差が広がる。
娘にとっては苦しい時期だったと思います。
速く走りたいのに怖さもあった
その頃の娘自身は思うように記録が伸びていませんでした。
速くなりたい。
もっと前で走りたい。
そんな気持ちはあるのに、思い切って走ることができなくなっていました。
焦る気持ちが大きくなるほど、レースでも練習でもどこか怖さがあったように見えました。
娘が伸びた理由として感じていること

フォームの良さと体幹の強さ
娘はよくフォームがきれいだと言われます。
バレエ経験のおかげか、体幹もしっかりしていました。
決して背が高いタイプではありませんが、自分なりの強みはあったのだと思います。
自分で考える力がついた
私が一番成長を感じるのはここです。
娘は次第に、
「どうしたら速くなれるのか」
「自分には何が足りないのか」
を考えるようになりました。
また、自分なりのモチベーションの上げ方も見つけていきました。
娘は以前から、手が届きそうな目標があると頑張れるタイプです。
少し頑張れば届きそうな目標をひとつずつクリアしながら、自信を積み重ねていきました。
ただ練習をこなすだけではなく、自分で考えて取り組むようになったことが、大きな成長につながったのだと思います。
初めて県大会出場を決めた日

中学2年生の秋。
娘は初めて県大会への出場を決めました。
本当に嬉しそうでした。
アップの仕方も分からず、小学生から続けている子たちとの差に悩んでいた頃を知っているからこそ、親としても感慨深い瞬間でした。
親として今思うこと

正直、もし小学生の頃から本人が強くやりたいと言っていたなら、もっと早く始めさせてあげてもよかったかもしれません。
でも当時の娘は、そこまで陸上に興味があったわけではありませんでした。
だから今振り返ると、娘にとっては中学生から始めるタイミングが合っていたのかなとも思います。
実際、中学生から陸上を始めてもとても速い子はいます。
遺伝や体格の影響もあるでしょう。
でも娘を見ていて感じるのは、それ以上に本人がどう向き合うかが大きいということです。
娘がここまで成長できたのも、速い選手たちを見ながら、自分なりに考え続けてきたからだと思っています。
娘はその後、有痛性外脛骨による休養も経験しました。
思うように走れない時期もありましたが、その経験も含めて成長につながったと感じています。
▶【中学生陸上部の有痛性外脛骨|休ませながら今できることを続けた体験談】
まとめ
小学生から陸上を始めても、中学生から始めても、悩む時期はあります。
陸上は一気に記録が伸びる時期もあれば、苦しいほど伸び悩む時期もあります。
娘も、小学生から続けている子との差に悩みながらここまで来ました。
それでも少しずつ経験を積み、自分で考えながら前へ進めるようになりました。
スタートした時期は違っても、成長の可能性は誰にでもあるのだと思います。
娘の姿を見ていて、私はそう感じています。

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